予防接種

当院は名古屋市予防接種指定医療機関です。

予防接種には病気を予防することや感染を予防する目的があります。
当院では名古屋市が定める各種予防接種を行っております。
「今、自分にどんなワクチンが必要か」など、ご不明な点などありましたら、お気軽にご相談下さい。

当院で行っている成人の予防接種

定期予防接種

● 季節性インフルエンザ(高齢者)
● 高齢者肺炎球菌
● 風しん(2019年4月より定期及び任意の風しん抗体検査・予防接種の助成が開始されました。対象者は無料で受けられます)
対象者の詳細については下記サイトをご参照ください

【名古屋市web site】
https://www.city.nagoya.jp/kurashi/category/8-4-3-12-2-0-0-0-0-0.html

名古屋市の助成制度の対象となる任意予防接種

● 帯状疱疹ワクチン(たいじょうほうしん)
● 風しん
● 高齢者肺炎球菌(定期予防接種の対象年齢ではない方)

詳細について参照
【名古屋市web site】
https://www.city.nagoya.jp/kurashi/category/8-4-3-12-3-0-0-0-0-0.html

当院で行っているこどもの定期予防接種(無料)

● 子宮頸がん(HPV) 小学校6年生から高校1年生の女子
● 麻しん・風しん(MR)2回目 年長児(5-6歳)の4-6月がおすすめ
● 二種混合(ジフテリア・破傷風)追加接種 接種対象11-12歳
● 日本脳炎追加接種 接種対象9-12歳(優先接種対象者あり)

詳細について参照
【名古屋市web site】
https://www.city.nagoya.jp/kurashi/category/8-4-3-12-1-0-0-0-0-0.html

日本脳炎/優先接種対象者

①定期接種4回接種のうち、1回目および2回目の接種であるもの

②定期接種として接種が受けられる年齢が迫っているもの

  • 6歳0ヶ月~7歳5ヶ月で3回接種が済んでいない方
  • 11歳7ヶ月~11歳5ヶ月で4回目の接種が済んでいない方
  • 特例措置対象者(H21年10月1日以前生まれ)のうち、12歳11ヶ月以下で1回目、2回目接種の方、または18歳7ヶ月以上で、過去に2回以下しか接種していない方

注目のワクチン:帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹は体の一部にピリピリとした痛みが現れ、水ぶくれを伴う赤い発疹が出現する病気です。
帯状疱疹が頭部、顔面に出ると、目や耳の神経が障害され、めまい、耳鳴りなどの合併症、重症化すると視力低下や顔面神経痛など重い後遺症が残ることがあります。
また帯状疱疹が治った後も長期に痛みが残ることがあり、帯状疱疹後神経痛と言われ、約2割がこの帯状疱疹後神経痛の後遺症が残ると言われています。
名古屋市在住の方は、50歳以上の方に帯状疱疹予防の助成があり、約半分の値段で接種が可能です(2020年3月〜)。
ワクチン接種により帯状疱疹を発症するリスクを9割以上減少します。
当院では現在2種類のワクチンを使用することができます。

参照
【名古屋市web site】
https://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000124418.html

ワクチン

ビケンシングリックス
ワクチンの種類生ワクチン不活化ワクチン
接種回数1回2回(2カ月後に2回目)
2回目は6カ月後までに接種
予防効果50〜60%90%以上
持続期間5年程度9年以上
副反応接種部位の痛み
腫れ、発赤
3日~1週間で消失
接種部位の痛み
腫れ、発赤
3日~1週間で消失
料金8,000円+税
(2020.3~名古屋市助成利用
自己負担金4,200円)
20,000円+税/回
(2020.3~名古屋市助成利用
自己負担金10,800円/回)

接種再開ワクチン:子宮頸癌ワクチン

2022年4月から、子宮頸がんワクチンの積極的勧奨が再開され、2023年4月から定期接種に9価HPVワクチン(ガーダシル9)が追加されました。
子宮頸がんは、発がん性ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因で引き起こされる病気で、日本でも年間約11,000人が発病します。小学校6年生から高校1年生相当年齢の女性は、名古屋市より補助金がでて無料で接種ができます。
2023年より追加された9価子宮頸がん予防ワクチン(商品名:シルガード9)は、HPV16型・18型に加えてHPV31型、33型、45型、52型とHPV6・11型の感染も予防するワクチンで、HPV16型・HPV18型の感染の持続感染、HPそれに関与する前がん病変を予防する効果と、外陰部上皮内腫瘍・膣上皮内腫瘍・尖圭コンジローマ(性器や肛門の周りにできる良性のイボ)を予防する効果があります。従来のサーバリックス、ガーダシルが子宮頸がんの予防効果が60-70%であるのに対して、シルガード9は90%以上の予防効果をもつ可能性が示唆されています。ただし、頸がんワクチンで100%子宮頸がんを予防できるわけではないので、ワクチン接種後も子宮がん検診は受けましょう。

子宮頸がんワクチンの比較

サーバリックスガーダシル
当院採用はこちらです
シルガード9
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予防できる
ヒトパピローマウイルスのタイプ
16型、18型16型、18型
6型、11型
16型、18型、31型、33型、45型、52型、58型、6型、11型
予防できる疾患子宮頸がん子宮頸がん 肛門癌
尖圭コンジローマ
子宮頸癌 及び その前駆病変(子宮頸部上皮内腫瘍1、2、上皮内腺癌)
接種方法0・1・6 カ月の 3 回
筋肉注射
0・2・6カ月の 3 回
筋肉注射
0・ 6-12か月の2回
または
0・2・6カ月の 3 回
筋肉注射
接種年齢10歳以上の女子9歳以上の男女9歳以上の男女
子宮頸がんに対する効果子宮頸がん全体の65.4%子宮頸がん全体の65.4%子宮頸癌の80-90%
検診の必要性必要必要必要
副反応疼痛・紅斑・腫脹疼痛・紅斑・腫脹疼痛・腫脹・紅斑
費用16,500 円(税込)/回
(2022.4~名古屋市助成利用 自己負担金0円)
16,500 円(税込)/回
(2022.4~名古屋市助成利用 自己負担金0円)
シルガード9:29,600円(税込)/回
(2023.4~名古屋市助成利用 自己負担金0円)

※男性のシルガード9は接種可能ですが、まだ日本では薬事承認がされておらず、承認外使用となります。